近畿ブロック代表:大谷高等学校
村田さんと東尾さん(改)(同校生徒創作)





「現役が2人しかいない演劇部のお話。

ある日、保護者会で舞台に立つことになる、・・・ESS部員として。
しかし、演劇部員としての誇りは忘れない。」

この話は88%リアルでできています。
私たち(2人)は、1年の88%は高校講堂でうごめいています。
そんな高校講堂でのお話。
1人だと広く感じる。2人だと・・・やっぱり広く感じる。

(評より)
たった二人の演劇部が助っ人としてESS部の公演にかり出される。
稽古を積む二人の努力は果たして報われるのか。
いや、報われるかどうかではなく、二人はいったい何者なのか、演じるとは何か。
独特の間で二人だけの空間を尽くす壮大なメタシアターコント。
【客席からのメッセージ・感想・劇評】

○大和屋かほる(鳥取県・40代前半・男)
 せつない芝居でした。
 そして、芝居はやっぱり役者のものだと思いました。ウソのない芝居でした。
 あんなに表面をとりつくろって、とりつくろって、その瞬間をやりすごすことに命をかけているかのような二人が、その命がけゆえに、ある瞬間ほころびを見せ、また立ち直り、命がけでとりつくろう。見ていて息苦しく、やっぱりせつない芝居でした。
 でも、二人の役者は舞台で輝いていました。
 ありがとうございました。

○亀尾佳宏(島根県・30代・男)
すごい芝居だ。たった2人であの空間を、あの時間を、しっかりと自分たちのものにしている。パンフレットに「88%リアルでできています」とあったが,現実を単に舞台にのせただけではない劇世界がしっかりと構築されていた。脚本を書いた人間の、演出をした人間の、そして演じた2人の卓越した才能を感じた。スピード、リズム、間、身体能力のバランスが見事。ただ「元気が良い」とは違う高いレベルの表現だった。
舞台上に置かれた、たった2脚の机。しかしそれで充分。幕がおりる直前、舞台上から役者が消えるあのわずかな時間。一日の練習おわりの、あるいは本番に向けて役者が出ていった後の、役割を終えた稽古場の寂しさが感じられ、ぐっときた。もしかしたら「人」を見せつつ「場」を見せる芝居だったのかとも感じた。みなさんの芝居は立派な「レジェンド」です。みなさんが稽古場をあとにする日がやってきても、また次の世代を稽古場は待ち、受け入れてくれることでしょう。高校演劇のはかなさと美しさを見た。

○えびはら(栃木県・10代後半・女)
二人だけの舞台なのに、飽きずにずっと楽しんで見ることができました。
人数少ないって大変ですよね! やりたいことできないし、周りからの扱いもお粗末だし、本当に大変ですよね! わかります。
二人の会話がずっと繰り広げられていましたが、速く軽快だったり、ゆっくりと切なくなったり、テンポがあってとてもよかったと思います。
舞台全部を駆け回って、舞台じゃないところにも飛び出して、とってもサプライズな劇で、最後まで展開が読めずワクワクしました。今更ですが、村田さんスゴイキャラですね。
照明も色々な効果を使っていておもしろかったです。BGMもほのぼのしていて可愛らしかった.
セットの衣裳のところに掛かっていた黒い服が何なのか、少し気になりました。細かい事ですみません。
少人数での劇、お疲れ様でした! とてもおもしろかったです! これからもがんばって下さい☆
来年はたくさんの部員が入ってくれますように!
 


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